【制作記】険しい渓谷の中で独自の発展を遂げた街と巨大なダムのジオラマ #3 テラノーティカ

崖に建ち並ぶ美しいルネサンス建築の数々。 それらを繋ぐ橋、眼下を流れる雄大な川、そして奥へと続く渓谷の背景画。 今回の作品「テラノーティカ」は、ダムと荘厳な建築、架空の飛行船を掛け合わせ、ファンタジーな世界を表現したジオラマです。
ジオラマ制作は、お金も、時間も、そして忍耐力も必要です。だからこそ、ジオラマ制作はいまだブルーオーシャンであり、まだ誰も見たことのない価値が眠っているのではないでしょうか?
圧倒的時短!AI×3Dプリント
今回は、明確なイメージが固まりきっていない段階から、AIに頼りました。
- 構想出し: 理想の情景をテキストで伝え、美しい絵画調の画像を生成。
- モデル化: その画像をベースに、複数の生成AIと3Dモデル生成AI(Rodin)を並行稼働させ、建物や構造物を爆速で3Dモデル化。
自分で一からモデリングしていれば何週間もかかる作業が、わずか数時間で完了してしまう。テクノロジーの進化による時間短縮具合は、すさまじいです。「ジオラマ黄金期」の到来ですね。
AIにベースとなる汎用モデルを量産してもらい、橋やダム、木々など「どうしても自分の手で最適化したいパーツ」だけを自作する。このおかげで、さくさく作業を進めることができます。
3Dプリントと塗装の最適化
3Dプリント工程では、前回同様NOVA3Dの高透明レジンを使用。今回も運よく一発成功で造形することができました。ただ、細かいパーツの破損や紛失を防ぐための最適化には大きな学びがありました。
- 造形物のまとめ出力: 細かい造形物は、下に薄い板をモデリングして一つの塊で造形すること。これで管理も塗装も劇的に楽になります。
- 洗浄・片付けのコスパ意識: 超音波洗浄機と水洗いの2度洗いで時短。ティッシュの使いすぎを防ぐため安いウエスを導入し、部屋まるごとブラックライトを照射し、すべてを力づくで硬化させることで、レジンアレルギー対策と管理コストの低下を実現しました。
塗装に関しては、均一な面が求められるダムや橋、細かすぎる木々などにエアブラシを導入。
最初は調色や段取りに苦労しましたが、慣れてくると筆塗りには出せない圧倒的なクオリティ(ムラなく均一に塗れる、かつ発色が良い)と効率の良さに感動しました。ダムはウェザリングマスターBで汚しを入れ、新品感を消して重厚な石の質感を表現しています。

↑今回は使用しないダム(二基目)
地形造形と「エポキシ樹脂」の魔法
今回は自然の起伏を表現するため、スタイロフォームとラドールプレミックス(石粉粘土)を活用しました。
- スタイロフォームの岩場: デザインナイフで適当に削りまくるだけで、驚くほどリアルな岩肌が完成します。太い針金で地形同士を繋いでみましたが、ボンドと併せると強度もバッチリです。
- プレミックスの万能性: 100均の粘土には正直もう戻りたくありません。それほど扱いやすさ、造形のしやすさが段違いです。
- 水面の表現: ダムの湖面にはエポキシ樹脂を流し込みました。タミヤのエナメル塗料(青・緑)で着色し、硬化後に現れた美麗な水面に安心しました。(硬化に2日以上かかるので要注意です。)
色味を統一し、ストラクチャーを配置していくと、自分でも驚くほどクオリティの高い世界観が立ち上がってきました。
ジオラマを楽しむ
木々の植生や建物の配置など、本来一番楽しいはずの工程を急いで終わらせてしまいました。ゲームを急いでクリアしても楽しくないのと同じです。 次からは、スケジュールに余裕を持たせ、自分が心の底から楽しめる範囲で制作計画をたてたい。
「ひと月に一個ジオラマを作る(そして公開する)。」という、年初に打ち立てた目標に苦しめられています。
余談:相場に惑わされず、自らの手で価値を生み出す
動画編集の合間、リアルタイムで溶けていく自分の資産に耐えきれず、注文しては取り消し、取り消しては注文し……と、丸1日無駄にしました。ばかすぎる。
ここで得た結論。それは、
「運に左右されるものに時間を費やすより、自分が価値を生み出すことを最優先する」ということです。
麻雀で連続してラスを引いても勝負し続けるように、投資も実態の伴った成長を信じて持ち続けることが大切です。株価の上下に一喜一憂するのはもうやめました。まずはレイクから借りた資金をしっかり返します。
幸い私には、この手で創り上げるジオラマの世界があります。 次作も、さらに自由な発想で、緻密で美しい世界を作っていきます。
ではまた。



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