【制作記】1/3000スケールで『トロピコ6』風に南国の島をジオラマ化! #4 トロピン

「人はみな、心の中に、ちいさなジオラマ願望を持っている。」
今回は、独裁者となり中南米の島国を開拓していく大好きなゲーム『トロピコ6』の世界観に魅了されてジオラマを作りました。その名も「トロピン」(南国におけるハルビン的な)の制作記です。
実質的な制作時間はとても短く、超手抜きながら、楽しむことを第一に製作しました。粘土に地面の色を塗り始めたくらいから楽しくなってきて、それから8時間くらいずっと没頭しちゃいました。そして最終的には、かなり自分好みなジオラマが完成したことで、
「地形のような物の上に小さな建物があるだけで、それはもうジオラマなんだ。」と。
私はジオラマを見ることが好きで、集めるのも、作るのも好きなのだと再確認する原点回帰のような制作になりました。
今回の新たな3つの挑戦点
今回は趣味回として「新しい表現に無理に挑戦せず、自分のやりたいように作る」というコンセプトでしたが、以下の点に新しくトライしてみました。
- 白波カラーで海を波立てる
- 1/3000の極小の車をレイアウトする
- 粘土で特殊地形(穴やブリッジなど)を造成する
まず1に関しては、波を描いた場合と描かない場合でどちらがきれいに見えるか知りたかったのでやってみました。
結果的には、遠くから見たときは波を描いた方が美しく見えるが、近くで見るとリアリティが犠牲になってしまっている、という感じです。単純に描くのが下手なだけかもしれません。

2は、めちゃくちゃ小さなものをレイアウトしたとき、ちゃんと表現が伝わるのか、ということを確かめる目的でした。小さすぎて何だかわからないものをつくっても、無意味ですよね。それが嫌で避けてましたが、今回は挑戦してみることにしました。
車を一個置いただけでは、小さすぎて車だと伝わりにくくても、車という点を道路という線に沿ってレイアウトしてみると、小さな点の一つ一つが意味のあるものに見えてきます。車です。

3は、インスタで見た素晴らしい作品のなかで、とてもちいさな粘土細工で階段やヴォールト構造のブリッジを表現されており、それを真似てみたかったからです。
ただ、やはりそれはかな~り難易度が高く、細かい集中力と時間を要す作業になりそうだということで断念しました。代わりに、トンネル状の穴をジオラマの中央に形成することで、一応やってみたということにしておきます。

(これからも多分やらないでしょう…。そういう細かいのは全部3Dプリント頼りです。)
ジオラマといろいろ
午前中、持ち株の動向や世界情勢、イスラエルの歴史と現状について調べながら、なぜ国際社会はこの紛争を終わらせるために協力しないのだろう。そしてイスラム原理主義って古過ぎない?などと思ったりしましたが、介入したら第三次世界大戦が起きるのでしょうか、分かりません。
持ち株の上下ばかり気にする器の小さい自分は、世界の動きを眺めるだけです。
ジオラマ制作は昼飯を挟んで午後から始めました。夜までには終わりました。ジオラマを仕事にしたい。
完璧主義という苦痛との折り合い
制作時間というのは、つまるところ「こだわり」です。質に拘ればキリがなく、完璧さを求めるほどにジオラマ作りは苦しくなります。ですので最近は、現実との折り合いをつけることを意識しています。非現実的な妄想ではなく、正しい現状認識のもと、できることを提案し改善していくという意味です(非現実的な計画しか立てられない自分への自戒)。
沈もうと思えばどこまでも沈める世界で、自分の人生を客観視しつつ、同時に主観的に「主人公」として楽しく生きたい。コンクリの道を塗り終わったとき、ぼーっとそんなことを思いました。
ワークフローと技術的振り返り
モデリング・プリント
一度、ホワイトボードなどに作るものを一覧的に書き並べたら、モデリングがサクサク進みました。その都度考えるより効率的でイメージも膨らむのでおすすめです。
また、1/3000スケールの牧場の動物(牛)は、それを象った極小の模型を3Dプリントしたりするのではなく、模型や粘土の小さな突起を少しだけ白黒に塗ることで表現することにしました。緑の中に異質な「白黒の点」があるだけで牛に見えます。

(横になって寝てるのでしょう、きっと。)
これがまさに、1/3000のスケールメリットです。緑の上に、白黒の点がいくつもあるだけで、それが「家畜の群れ」であるかのように見える。簡単で楽で最高です(見る人の想像力任せ…)。
塗装(雰囲気塗りと効率について)
今回は「雰囲気塗り」でどこまで良いジオラマが作れるかの実験と思って、作品へのプレッシャーを感じずに、細かすぎる塗装や拘りは捨てて、サクサクと塗りたいように筆を進めました。
風邪気味で鼻水も止まらず注意散漫でしたが、終わってみると、わりと好きな感じの模型が沢山手に入りました。
- エアブラシと筆塗りの使い分け: 小さい建物は複数個をセットにしてエアブラシで一気に塗りたい。販売を見据えた量産なら尚更。
- 影入れのタイミング: 影入れは「全ての塗装が終わった一番最後」にやるべき。途中でやると完璧を求めてしまい、作業が遅れ塗装が終わらなくなる。
- 多色塗りの発見: 軽トラックや輸送船の荷物、中南米特有のカラフルな民家など、多色塗装がかなり気持ちよく決まった。現実感がないと感じる色には、黄色を混ぜるとなぜかいい感じになった。
- AIの参考資料: ジェミニで生成した画像を参考にしながら塗ることで、テンポよく色を決定できた。
地形造成~完成(ざっと)
粘土でトンネルを作り、隅に海を表現し、固まらないうちに港を設置します。

次にパウダーをかけ、建物や車などをレイアウトし、水表現をして、その上に船など並べて完成です。

今後の発信戦略:価値の多角化と深化
YouTubeの動画編集は、2時間半で終了しました。 これまでの制作記形式の動画は再生回数が伸び悩んでいたため、戦略を変更します。
- 視覚メインの構成: タイムラプスは少なめにして、動画を増やした(このほうが見やすい?)。
- 音声なし・BGMだけ: 解説や声は入れず、ゆったりしたBGMのみで構成。
- グローバルな発信: 文字やタイトルはなし(ロゴのみ)。ジオラマに言語の壁はない。
これなら短時間でつくれるので、余った時間をほかのことに回せます。
直感的に、この「3K WORLD」の活動には勝機があると感じています。1/3000というスケールを意識し、もっと魅力を深め、論理的・戦略的に運営していく。またこのサイトでは、活動の内側や思考まで赤裸々に皆さんに共有することで、過程全てをコンテンツ化しようと思っています。
今月(4月)は実験と構想練りの期間とし、5,6月で素材や模型の販売に向けた本格的な試作作りや売れるジオラマを作ることができればいいなと思います。
それでは。

このピンクの塔、塗ってるときは「いつ使う日が来るんだよ。」と思ってましたが、すぐに使えました。中南米の陽気な雰囲気にピッタリです。



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