【制作記】#7 つみきつみ

先月、先々月と少し大掛かりなジオラマ制作で頑張りすぎたので、今月は少し筆休み。 今回は気楽に、手元にある端材の木のブロックの上に自由に「超ミニジオラマ」を作ってみました。

3Dプリントから全力投球する気力はちょっとお休みして、あり合わせのものでサクッと工夫しています。1/3000スケールの世界を展開する「3K WORLD」の制作記録として、今回は「海岸」「倭国」「航海」の3作品の作り方と振り返りをご紹介します。

1作目:「海岸」

透き通るような海と、小さな別荘が建つ砂浜の情景です。

  • 作り方の流れ
    1. 木のブロックを水色に塗り、海の下地を作ります。
    2. 粘土をこねてブロックに接着し、肌色に塗って砂浜を形成します。
    3. 3Dプリンターで出力した小さな建物と緑を配置します。
    4. 最後にダイソーのレジンを使って海を表現します。
  • 制作のコツ レジンが固まりきる前に、爪楊枝でぐちゃぐちゃといじってみてください。いい感じに波の影が形成されて、とても綺麗に仕上がります!
  • 振り返り 陸の緑の割合もちょうど良く、浜・海ともに満足のいく仕上がりになりました。作ってみて感じたのは、「次は砂のパウダーを使ってみたい」「白波も立たせたらもっと綺麗だっただろうな」ということ。次回は白波の塗装にも挑戦してみます。

2作目:「御城囲(おしろい)」

大福を潰したような可愛い雪の窪地に、ぽつんと建つお城の情景です。

  • 作り方の流れ
    1. 「雪景色が見たい!」と思い立ち、木のブロックを白く塗装します。
    2. 塀と門で囲まれた小さな窪地を作ります。
    3. そこに3Dプリントしたお城をひとつだけ配置し、白い粉(雪)をかけます。
  • 制作のコツ 輝くタイプの雪パウダーはスケール感を損なう結果になりました。あのキラキラが、でかすぎる….。塀で囲む作業は意外と夢中になれて楽しいですよ。
  • 振り返り 一瞬で作れたにもかかわらず、非常に雰囲気のある作品になりました。桜のパウダーがあれば「倭国(春)」も作れそうなので、季節違いのバリエーションも増やしていきたいです。

3作目:「航海」

大海原を行く帆船と、そのはるかな航路を切り取ったジオラマです。

  • 作り方の流れ
    1. モデリングウォーターにアクリル絵の具を混ぜ、青黒く深みのある海を描きます。
    2. 3Dプリントした帆船に、半紙を小さく切り刻んだ「帆」をひたすらマストに貼っていきます。
  • 制作のコツ 帆を綺麗に貼ろうとしすぎるとストレス過多で死にますので、「遠くから見れば分からない!」と割り切って、形が少し悪くても気にせず貼り進めるのがコツです。 また、モデリングウォーターが乾き切る前に白波カラーを塗ってしまい、かなり糸を引いてしまったのですが……逆にその糸を利用し、船の側面に沿うように伸ばすことで、効率的に綺麗な白波を描くことができました。失敗は成功の母ですね。
  • 振り返り 今まで作ったことがないような新鮮なジオラマになりました。やはり帆船ジオラマはロマンがあって美しいです。

まとめと、制作を通して思うこと

これら3つのジオラマ、実は朝の8:30から始めて11:00には終わってしまいました。一番時間がかかった「航海」でも1時間程度、「御城囲」に至っては一瞬です。それにしては、どれもいい感じに仕上がってくれました。

作品にかけた金銭的なコストや時間、労力は、必ずしも作品の最終的な評価(面白さや美しさ)に結びつかず、それらはあくまで主観的なものであって、作り手側の感情でしかないんですよね。

それでも、多大なコストや時間をかけて作られる名作映画が人の心を打つように、作り手側の多大な努力は、その作品を「傑作」として成立させるためにただ要求されているに過ぎません。そして、その要求にしっかり応えられる人間だけが、人を感動させる作品を生み出すことができるのだと思います。

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