
今回は、ジオラマという要素に加えて、「手元に置いて楽しめる雑貨・小物」としての機能性を付与した作品を展開しました。
なお、製作に使用した3Dモデルはthingiverseにて配布中です。ご自由にどうぞ。https://www.thingiverse.com/numum/designs
1/3000スケールという極小サイズは、飾るだけでなく「集める」という方向で強いメリットを持っています。今回はマグネットやキーホルダーといった実用的な要素を取り入れつつ、小さな空間に広がる無限のロマンを追求しました。
酒蔵島 ~ワインが湧き出す浮き島~

今月は残業が40時間を超えるハードな日々でしたが、美味しいお酒を飲む代わりに「お酒がテーマのジオラマ」をつくりました。
- ベースの制作: 島となる土台部分はFDM式3Dプリンターで出力しました。光造形に比べて後処理が格段に楽で、作業の負担を大きく減らすことができました。
- 塗装と世界観: ヨーロッパの離島をイメージし、淡い乳白色で塗装しています。巨大な樽が建物の上に鎮座し、そこからワインがとめどなく噴き出している情景です。教会や船も配置し、「この島に住むと、酒中毒で死ぬ」という少しダークな設定も忍ばせています。
- ワインの海と滝の表現: 海となる部分は、エポキシレジンに水性ホビーカラーの黄色を混ぜて着色し、庭で半日ほど放置して硬化させました。樽から流れ落ちる滝は、光ファイバーとジェルメディウムを組み合わせて作成しており、こちらは30分ほどで素早く固まります。
惑星マグネットシリーズ&海上基地キーホルダー

過酷な環境に存在する人類のフロンティアを、手のひらサイズに落とし込みました。
- 火星基地&月面基地マグネット: 黄金に輝く台座と、長い年月を感じさせる緑青バージョンの台座をFDM3Dプリンターで用意し、台座の中空部分に磁石を仕込んでいます。
- 天体の造形: 3Dプリントした団子状の星をヤスリでざっと削り、FDM式固有の粗さを削り取ると同時に、塗料がつきやすくしました。火星には氷とドライアイスでできた「極冠」を、月には「クレーター」を造形し、それぞれの星の特徴的な環境を表現しています。
- ストラクチャーの工夫: 月面基地の渡り廊下的な部分には「ストラクチャーツリー」の木の幹を流用するなど、手元にある材料を柔軟に活用しました。半球状の建物や太陽光パネル、アンテナ塔、未来風の車を配置し、初期の増殖型都市や人類初の居住区といった設定を形にしています。

ロケット発射台キーホルダー (海上基地): 洋上に浮かぶロケット発射台です。海面部分は百均のUVレジンを用いて波打つ表現を作り、その上から大気となるエポキシレジンを流し込んで1日かけて硬化させ、透明感のあるキーホルダーに仕上げました。

おわりに
次回は幕末~明治中期あたりの海上戦に光を当てたジオラマをつくってみる予定です。予定なので変わるかもしれません…。ではまた!

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